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マリオットプラチナエリートの価値を11の検証ポイントで解説|プラチナエリート44泊の実績データを公開

マリオットプラチナエリートの価値を11の検証ポイントで解説|プラチナエリート44泊の実績データを公開

最新更新日:2025年2月3日

この記事は2020年に書いたものですが、2025年2月に当時の記事をベースに追加コメントや修正をしています。コロナ前の宿泊実績がベースなので、現在とは状況が異なりますが参考にしていただけると幸いです。

 2018年8月~2020年3月(2年7ヵ月)の間にマリオットボンヴォイのプラチナエリートで経験した内容を、その宿泊実績データを公開してプラチナエリートを目指す価値を11の独自目線の検証ポイントから解説します。

11の検証ポイントは以下となります。

  1. スイートルームアップグレード率
  2. アップグレードなし率
  3. 消費したポイント数
  4. 現金で宿泊した場合の料金(アップグレード前)
  5. 1ポイント当たりの平均価値(アップグレード前)
  6. 現金で宿泊した場合の料金(アップグレード後)
  7. 1ポイント当たりの平均価値(アップグレード後)
  8. アップグレード分の料金
  9. 朝食無料分の料金
  10. ラウンジアクセス
  11. レイトチェックアウト

マリオットのプラチナエリート宿泊実績データを公開|プラチナチャレンジの価値を検証

筆者は、2018年8月に実施されたマリオット・SPG・リッツカールトンのプログラム統合時に、マリオットのプラチナエリートの資格を獲得しました。

この統合で、本来はゴールドエリートに移行されるはずだったのですが、何故かプラチナエリートに移行された「なっちゃってプラチナ組」でした。

そのため、1暦年(1月~12月)に50泊することもなく、プラチナチャレンジをすることなく、プラチナエリートを体験しました。

結局このプラチナエリートは、新型コロナウィルスの影響等もあり2020年3月まで継続されたため(2025年時点ではチタンエリートを4年連続継続中)、2年7ヵ月の間プラチナエリートの資格を保持し、31滞在44泊しました。

プラチナ期間と宿泊数実績補足
プラチナ期間2年7ヵ月※2018年8月~2020年3月
滞在数31滞在※2泊3日で予約した場合の滞在数は1滞在
宿泊数44泊※2泊3日で予約した場合の宿泊数は2泊

 31滞在44泊を11の検証ポイントで分析すると以下のような結果になりました。

検証ポイント実績/価値補足
スイートアップグレード率約29%9回/31滞在
アップグレードなし率約6%2回/31滞在
消費したポイント数2,255,000pt31滞在44泊で利用したポイント数
現金で宿泊した場合の料金
※アップグレード前
2,328,906円31滞在44泊を全て現金で宿泊した場合の金額
1ポイント当たりの平均価値
※アップグレード前
1.07円アップグレード前の1ポイント当たりの平均価値
※各客室料金÷各ポイント数/宿泊数
現金で宿泊した場合の料金
※アップグレード後
3,409,501円31滞在44泊をアップグレード後の料金で宿泊した場合の金額
1ポイント当たりの平均価値
※アップグレード後
1.62円アップグレード後の1ポイント当たりの平均価値
※各客室料金÷各ポイント数/宿泊数
アップグレード分の料金1,080,595円アップグレード前とアップグレード後の差額料金
※⑤アップグレード後料金ー④アップグレード前料金
朝食無料分の料金257,296円無料で提供された朝食料金の合計
ラウンジアクセスの価値702,000円エグゼクティブ/クラブラウンジへの無料アクセス
レイトチェックアウトの価値457,560円16:00までレイトチェックアウトが可能

 ここからは11の検証ポイントを一つずつ独自目線で解説していきます。

①スイートルームアップグレード率|約29%

31滞在の内、スイートルームにアップグレードされたのは9回(約29%)でした。

日付ホテル名客室種類1泊1室料金
2020年3月ザ・プリンスさくらタワー東京、オートグラフコレクションジュニアコーナースイート65,111円
2020年2月ウェスティン都ホテル京都ラグジュアリースイートルーム159,594円
2019年11月イラフ SUI ラグジュアリーコレクションホテル 沖縄宮古オーシャンビューコーナージュニアスイート118,900円
2019年9月ウェスティンルスツリゾートスイート 1ベットルーム2階建て58,800円
2019年5月ザ・リッツカールトン京都ガーデン・スイート249,600円
2019年4月シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートクイーンズファミリー(スイート)61,250円
2019年1月ウェスティンホテル東京デラックススイート101,500円
2018年10月シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートコーナースイート64,400円
2018年9月大阪マリオット都ホテルジュニアスイート66,500円

上記の中でも2019年5月に宿泊したリッツ・カールトン京都は、ゴールデンウィークの宿泊でガーデン・スイートにアップグレード。

60,000ポイントで予約して客室の料金は249,600円でした。 

2025年補記

2019年はリッツカールトン京都に60,000ポイントで宿泊できました。
今となっては信じられないポイント数です。

2025年ゴールデンウィークのガーデン・スイートの料金を調べると約47万円でした。

 また、2019年1月に宿泊したウェスティンホテル東京は、旧SPGアメックスカードの年1回の無料宿泊特典を利用しての宿泊なので、完全無料でデラックススイートにアップグレードしてもらいました。

 

番外編になりますが、2019年9月にはプリンスポイントを利用して「ザ・プリンスさくらタワー東京、オートグラフコレクション」に宿泊し、マリオットのプラチナエリートとしてジュニアコーナースイートにアップグレードされたこともありました。

2019年9月ザ・プリンスさくらタワー東京、オートグラフコレクション|宿泊記ジュニアコーナースイート

普通ではなかなか宿泊できないスイートルームに追加料金なしでアップグレードされるメリットはとても大きいと言です。

2025年補記

現在は、プラチナエリートの人数が増えてなかなかスイートルームにアップグレードされる確率は低下してるようです><

②アップグレードなし率|約6%

31滞在のうち、アップグレードがなかったのは2回でした。

プラチナエリートでも客室が満室の場合、またはアップグレード対象のスイートルームがなければ、もちろん「アップグレードなし」もあります。

日付ホテル名
2020年1月Wシンガポール
2018年11月ザ・プリンスギャラリー紀尾井町ラグジュアリーコレクション

Wシンガポールは、チェックインした時間が10:00頃と早い時間だったことの影響が大きいです。
私は英語が苦手なので交渉もあまりできませんでした。

ザ・プリンスギャラリー紀尾井町ラグジュアリーコレクションに関しては、スイートルームの数が少ないこともありアップグレードなしでした。

③消費したポイント数|2,255,000ポイント

31滞在44泊は全てマリオットボンヴォイポイントを利用して宿泊し、消費したポイント数は2,255,000ポイントでした。

平均すると1泊あたり51,250ポイント消費したことになります。

ポイントをたくさん貯めれば、無料でラグジュアリーホテルを体験できる機会も増えます。

マリオットボンヴォイポイントを効率よく貯めるには、100円利用ごとに6ポイント貯まる(マリオット参加ホテル/レストランで利用の場合)マリオットアメックスプレミアムカードを持つことが一番の近道です。

プラチナエリートの場合、ポイント還元率最大19%超となります。

 

2025年補記

この当時は、現在と違ってカード紹介でポイントが貯めやすく、ポイントもたくさん保有していました。
今は、カード紹介が厳しくなったので、節約してポイント消費しています。

約2年で200万超のポイント消費となっていますが、現在は当時より必要ポイントも増えているため、同じように宿泊したら、このポイント数では収まらないと思います

 

④現金で宿泊した場合の料金(アップグレード前)|2,328,906円

仮に31滞在44泊をポイントではなく現金で宿泊した場合、2,328,906円を使ったことになります。

1泊あたりの料金を平均すると52,930円でした。 

⑤1ポイント当たりの平均価値(アップグレード前)|1.07円

31滞在44泊のマリオットボンヴォイポイントの1ポイント当たりの平均価値は1.07円でした。

※各客室料金÷各ポイント数/宿泊数

私はマリオットボンヴォイポイントをより効率よく利用するため、

【宿泊料金(サ+税込)無料宿泊ポイント】

になることを目安にホテルを予約しています。

以下の表は、2020年9月のある週末の実際の宿泊料金です。
※2020年4月の検索結果

ホテル名料金(サ+税込)ポイント数1ポイント価値
コートヤード東京ステーション27,988円50,000ポイント0.56円
アロフト東京銀座35,460円32,500ポイント1.09円
東京エディション118,172円85,000ポイント1.39円
メズム東京66,097円50,000ポイント1.32円
リッツ東京101,689円85,000ポイント1.19円
モクシー錦糸町16,611円35,000ポイン0.47円
ウェスティン東京59,443円50,000ポイント1.19円

上記の場合、コートヤード東京ステーションとモクシー錦糸町は、無料宿泊ポイントより宿泊料金の方が安いので、ポイントの利用は効率が悪いということになります。

逆に東京エディションやリッツ東京は、無料宿泊ポイントより宿泊料金の方が高いので、ポイントを積極的に利用します。

ポイントはこのように考えながら利用すると効率が良いです。

私は1ポイントの価値が0.7~0.8円以上を目安にポイント宿泊するように心がけています。目安の0.7~0.8円は1円以下ですが、その理由は、ほとんどのケースが客室のアップグレードがあるので最終的にポイント価値は1円以上になるからです。

 

2025年補記

宿泊料金も必要ポイントも今では考えられない価格とポイントです。

今は必要ポイント数以上に、宿泊料金が高騰しているのでポイントを持っている方がお得に宿泊することができます。

 

⑥現金で宿泊した場合の料金(アップグレード後)|3,409,501円

31滞在44泊について、プラチナエリートの特典でアップグレードされた客室の料金を合計すると3,409,501円でした。
1泊あたりの料金は平均で77,490円でした。

プラチナエリートでアップグレードの穏健を受ければ、平均8万円弱の客室に宿泊できるということになります。
1泊1室8万円の客室に宿泊するのは、普通ではなかなかできることではないので、このアップグレードのメリットは大きいと言えます。 

2025年補記

今だとアップグレード後の料金は平均10万円を超えると思われます

 

⑦1ポイント当たりの平均価値(アップグレード後)|1.62円

アップグレード後のマリオットボンヴォイポイントの1ポイント当たりの平均価値は1.62円でした。

※各客室料金÷各ポイント数/宿泊数

平均1.07円で予約した客室のポイント価値は、アップグレード後は1.62円まで跳ね上がります。

マリオットボンヴォイポイントは、エリート資格やマリオットアメックスプレミアムカード(旧SPGアメックスカード)を保有することで非常に貯まりやすいポイントプログラムです。
ポイントが貯まりやすいうえに、ポイントの値はプラチナエリートでアップグレードの穏健を受けると1.62円というのは、嬉しいですね。 

プラチナエリートがマリオットボンヴォイ参加ホテルで50,000円の宿泊をした場合|マリオットアメックスプレミアム利用

プラチナエリートの人が、マリオット参加ホテルで50,000円をマリオットアメックスプレミアムカードで決済した場合に還元されるポイントは、10,448ポイントです。(※サービス料10%の場合)

10,448ポイントの価値を筆者の宿泊実績で計算すると

 

10,448ポイント×1.62円=16,925円

 

となるため、宿泊費総額60,500円の利用で、16,925円が還元される計算です。
つまりプラチナエリートとマリオットアメックスプレミアムカードを併用すると約28%が還元される計算となります。

⑧アップグレード分の料金|1,080,595円

プラチナエリートのアップグレードの特典で、1,080,595円分のアップグレードの穏健を受けました。
※アップグレード後の料金ーアップグレード前の料金

つまり1泊につき平均24,558円分のアップグレードがあったことになります。
※1,080,595 ÷ 44泊 = 24,558円

別の言い方をすると、プラチナエリートになると1泊につき24,558円分のメリットがあることになります。

⑨朝食無料分の料金|294,620円

プラチナエリートは、ウェルカムギフトの特典で朝食無料サービス(2名分)を選択することができます。

マリオット参加ホテルの朝食は、1名1食4,000~7,000円(サ+税別)ほどの料金が掛かりますが、プラチナエリートになると朝食が無料になります。

※朝食無料が対象外のホテルもあるのでご注意ください

私は、44泊で44回無料で朝食を頂き(2名)、合計で294,620円分の朝食を無料でいただきました。

プラチナエリートの特典で1泊あたり平均6,851円分の朝食を無料でいただいたことになります。

⑩ラウンジアクセスの価値|702,000円

プラチナエリートの特典があれば、エグゼクティブ/クラブラウンジへ無料でアクセスが可能です。

エグゼクティブ/クラブラウンジがあるホテルでは、この特典でホテルでの滞在時間をさらに快適にすることができます。

エグゼクティブ/クラブラウンジがないホテルでも、ホテルのロビーラウンジやレストランを利用した無料のハッピーアワーのサービスがあったりします。

※リッツカールトンブランドなど、ラウンジアクセスが対象外のホテルもあるのでご注意ください

ラウンジのアクセス価値を金額で測るのは非常に難しいのですが、私は以下のことを考慮し1泊あたりのラウンジアクセスの価値を(安く見積もって)平均で18,000円と評価しました。

  • ラウンジアクセスは2人まで可能
  • 朝食・アフタヌーンティー・カクテルタイムで無料の食事とドリンク提供
  • カクテルタイム以降は、アルコールも無料で提供(ホテルによってはサービス時間中無料)
  • スタッフによる最高のおもてなし

私は44泊のうち39泊でラウンジまたはハッピーアワーのサービスを受けましたので、結果、18,000円×39泊=702,000円分の価値を受けたと試算します。

リッツ・カールトン東京は、プラチナエリートでもラウンジアクセスができないため、筆者は追加料金を支払ってラウンジを利用しました。追加料金は、平均で1回35,000円程度です。

リッツ・カールトン東京のラウンジサービスは、マリオット参加ホテルの中で圧倒的にNO1ですので、35,000円を支払ってでも利用する価値ありです。

※2025年のラウンジアクセス料金は、平均で40,000円~50,000円です。

⑪レイトチェックアウトの価値|457,560円

プラチナエリートの特典のレイトチェックアウトを利用すると16:00までホテルに滞在することができます。

一般的なチェックアウトの時間は12:00なので4時間も長くホテルに滞在することが可能です。

ホテルでは、ラウンジ、プール、サウナ、ジャグジー、ジムエリア、温泉、運が良ければスイートルームで贅沢な時間を過ごせるので4時間長くホテルに滞在できるメリットは大きいです。

 

レイトチェックアウトの価値は1滞在あたり平均14,769円と試算しました。

  • プラチナエリートでアップグレード後の平均1泊の料金は77.490円でした。※⑥の検証ポイントに記載
  • ホテルの滞在時間は21時間(通常15:00~翌12:00まで)
  • 1時間あたりの宿泊料金は、77,490円÷21時間=3,690円
  • レイトアウトは4時間延長なので、3,690円×4時間=14,769円

結果、31滞在で得たレイトチェックアウトの価値は、31滞在×14,769円=457,560円と試算しました。

プラチナエリートの価値|まとめ

プラチナエリートの特典を受けると、筆者の31滞在44泊の実績から試算した結果、1泊あたり平均で64,178円の価値分のメリットがあることがわかりました。

検証ポイントトータル価値1泊あたりの平均価値
アップグレード分の料金1,080,595円24,558円
朝食無料分の料金294,620円6,851円
ラウンジアクセスの価値707,000円18,000円
レイトチェックアウトの価値457,560円14,769円
合計2,539,775円64,178円

その他の検証結果

  • スイートルームへのアップグレード率は約30%
  • アップグレード前の1ポイントの価値は1.07円
  • アップグレード後の1ポイントの価値は1.62円

プラチナチャレンジでプラチナになる価値は?

通常、プラチナエリートの資格を獲得するには1暦年で50泊の実績を積む必要がありますが、プラチナチャレンジを申請すると申請月+3ヶ月の間に16泊すればプラチナエリートの資格を獲得することができるため、少ない宿泊数、少ないコストでプラチナエリートになることができます。

 

プラチナチャレンジに掛かる16泊分のコストは、効率よく国内の低価格ホテルを利用すると平均15万円程度となります。

プラチナエリートの特典で得られる1泊あたりの平均価値は約6.4万円。

これらから考えると、マリオット参加ホテルに最低でも年間3泊以上する人はプラチナチャレンジするメリットがありますが、2泊以下の人はメリットは少ないと思われます。

1泊あたりの平均価値が6.4万円なので3泊すると約19万円の価値になります。

つまり、プラチナチャレンジに掛かるコストと同じくらいの価値にしかならないため、プラチナチャレンジで出費するより3泊する際に追加料金を支払ってラウンジにアクセスしたり朝食を食べたりした方がよいということです。

今回の検証は、あくまでも筆者の宿泊実績からの結果なので、全てが当てはまるわけではありませんが、今後、プラチナチャレンジを実施する際の参考として頂ければ幸いです。

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