
三井住友ANAカードで貯まるワールドプレゼントポイントについて、リニューアル及びステージボーナス廃止が発表されているので内容について解説します。
ステージボーナス廃止については、大きな改悪です。
ステージボーナスの廃止は、2021年2月からですが、新規入会の人などは既に改悪の影響が始まっています。
ステージボーナスの廃止により、人気のゴールドカードはANAマイル還元率が最大0.21%減少となり、現在のANAマイル還元率1.56%から1.35%となってしまいます。
ワールドプレゼントポイントのリニューアルが2020年6月1日に実際されました。
【リニューアルの概要】
①ポイント名称の変更
②ポイント種類の名称の変更
③ポイント付与単位の変更
④ポイント価値の変更
⑤ANAマイル交換コース名の変更
このリニューアルについては、改悪はなく若干の改善です。
目次
ステージボーナスの廃止による改悪|三井住友ANAゴールドカードはマイル還元率が1.56%から1.35%に低下
2021年2月からステージボーナスが廃止されるためANAマイル還元率が低下し改悪となります。
三井住友ANAカードで貯まるワールドプレゼントポイント(Vポイント)は以下のように構成されていますが、このうち「ステージボーナスによるボーナスポイント」が廃止されます。

三井住友ANAカードで貯まるVポイント|ステージボーナスは廃止
ステージボーナス廃止に伴い、人気の三井住友ANAゴールドカードはクレジットカード利用によるANAマイル還元率が最大0.21%低下されて1.56%から1.35%となります。
ステージボーナスとは?|ステージボーナスの仕組みを再確認しましょう
ステージボーナスとは、前年度(2月~翌年1月)の決済累計額でV1~V3までのステージが割り当てられ、当年の決済額に応じて、ボーナスポイントがプレゼントされるサービスです。
※カード初年度はV1ステージが割り当てられます。
このステージボーナスが廃止される影響で、獲得できるワールドプレゼントポイントのボーナスポイントが減少するため、結果的にANAマイル還元率も低下します。
ステージボーナス廃止の流れ
ステージボーナスの廃止を図式すると以下のようになります。
上の図をまとめると以下のようになります。
- 現在(2020年2月~2021年1月)のステージ(V1~V3)は、2019年2月~2020年1月の累計金額で既に確定している。
- V1~V3ステージに応じたボーナスポイント付与は、2021年1月でサービス終了になる
- 2020年2月以降のボーナスポイント付与はないため、現在(2020年2月~2021年1月)はクレジット利用金額の累計は実施されていない
ステージボーナス廃止による影響を解説
ステージボーナス廃止による影響を、既存会員と新規会員に分けて解説します。
ステージボーナス廃止による影響|既存会員
ここでいう既存会員とは、2020年1月までに三井住友ANAカードを保有していた人のことを言います。
既存会員は、2019年2月~2020年1月のクレジット利用金額の累計額に応じて、現在(2020年2月~2021年1月)のステージ(V1~V3)が確定しているため、現在は確定しているステージに応じたボーナスポイントが付与されています。
現在のステージに応じて2021年2月以降のANAマイル還元率は以下のように減少されます。
カード種類/ステージ | 現在V1 | 現在V2 | 現在V3 |
一般カード | ▲0.04% | ▲0.05% | ▲0.11% |
ゴールドカード | ▲0.07% | ▲0.11% | ▲0.21% |
ゴールドカード会員で現在V3ステージの人は、ANAマイル還元率が0.21%低下します。
ゴールドカード会員でV3ステージの人の現在のANAマイル還元率は1.56%なので、ステージ廃止後の2021年2月以降は1.35%になります。
ステージボーナス廃止による影響|新規会員
ここでいう新規会員とは、2020年2月以降に三井住友ANAカードを発行した人のことを言います。
新規会員の人は、ステージボーナスの付与がありませんので、新規入会時点からマイル還元率は1.35%となります。
ご注意ください。
ステージボーナス廃止後のANAマイル還元率
ステージボーナス廃止後のANAマイル還元率は1.35%となります。
※fa-external-linkマイペイすリボ併用の場合
ANAマイル移行 コース |
ステージボーナス廃止前 2021年1月まで |
ステージボーナス廃止後 2021年2月以降 |
|
一般カード (手数料なし) |
通常コース | 0.89%~0.96% | 0.85% |
一般カード (手数料あり) |
2倍コース ※手数料66,00円/年 |
1.39%~1.46% | 1.35% |
ゴールドカード | 2倍コース | 1.42%~1.56% | 1.35% |
一般カードで通常コース(手数料なし)を利用する人は、ANAマイル還元率が0.85%とかなり低いので、該当の人はないと仮定します。
その前提で一般カードとゴールドカードを比較した場合、ANAマイル還元率の差はなく一律1.35%となります。
そのため、ANAマイル還元率だけを見るとゴールドカードのメリットはないように見えますが、ゴールドカードは新規・継続時のボーナスマイルが一般カードより1,000マイル多い2,000マイルだったり、海外旅行保険やそのた特典が充実しているため、ゴールドカードのメリットは十分にあります。
一般カード/ゴールドカード/プラチナプレミアカードの比較|ステージボーナス廃止後
以下は、一般カード/ゴールドカード/プラチナプレミアカードの比較表です。
※プラチナプレミアカードは、もともとステージボーナスのサービスの対象外だったため、現状と変更はありません。
一般カード | ゴールドカード | プラチナプレミアカード | |
年会費 | 2,200円 (初年度無料) |
15,400円 | 88,000円 |
年会費 (割引適用後) |
1,127円 | 10,450円 | 割引なし |
2倍コース 登録料 |
6,600円 | 無料 | 設定なし |
3倍コース 登録料 |
設定なし | 設定なし | 無料 |
マイル還元率 | 1.35% | 1.35% | 1.85% |
フライト ボーナス |
+10% | +25% | +50% |
入会(継続) ボーナス |
1,000マイル | 2,000マイル | 10,000マイル |
海外旅行傷害保険 | 1,000万円 | 5,000万円 | 1億円 |
国内航空障害保険 | 1,000万円 | 5,000万円 | 5,000万円 |
国内旅行傷害保険 | なし | 5,000万円 | 1億円 |
国際線ビジネスカウンターチェックイン | × | 〇 | 〇 |
空港ラウンジサービス | × | 〇 | 〇 ※同伴者1名無料 |
国内線ANAラウンジ | × | × | 〇 |
一般カードは、割引後の年会費1,127円と2倍コース移行手数料6,600円を足すと7,727円。ゴールドカードは、割引後の年会費が10,450円です。
その差は、2,723円しかありません。
マイル還元率は1.35%と同じですが、フライトボーナス、入会・継続ボーナスマイル・各種補償・空港でのサービスなどの特典は、ゴールドカードの方がかなり充実しています。これらの特典の差と年会費2,723円の差を比較してどちらのカードが自分のニーズに合っているかを検討し、発行するカードを決めましょう!
三井住友ANAカードのANAマイル還元率は1.35%に低下しても優秀
三井住友ANAカードのマイル還元率は、ステージボーナス廃止により1.56%から1.35%に低下しますが、依然として他ブランドのANAカード(アメックス・JCB・ダイナース)と比べてANAマイル還元率はNO1です。
唯一、fa-external-linkANAアメックスゴールドカードは、ANA便搭乗券購入時に限りマイル還元率が3%となりますが、それ以外は三井住友ANAカードのマイル還元率が勝っています。
※他ブランドの通常ショッピング時のマイル還元率は基本1%です。
三井住友ANAカードのマイル還元率1.35%は、fa-external-linkマイペイすリボを併用することが前提ですが、マイペイすリボの仕組みを理解すれば毎月1回3分の手続きで、リボ払い手数料のリスクを回避することができます。
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
三井住友ANAカードのワールドプレゼントポイントがVポイントにリニューアル|2020年6月1日~
三井住友ANAカードのワールドプレゼントポイントが2020年6月1日からリニューアルされました。
ポイント種類・ポイント価値・ポイント付与単位などは以下のように変更になります。
リニューアル前 | リニューアル後 | |
ポイント名称 | ワールドプレゼント | Vポイント |
---|---|---|
ポイント種類(名称) | 獲得ポイント | ANAマイル移行可能ポイント |
ポイント価値 | 1ポイント=5円相当 | 1ポイント=1円相当 |
ポイント付与単位 | 1,000円=1ポイント | 200円=1ポイント |
ANAマイル移行単位 | 1ポイント以上1ポイント単位 | |
ANAマイル移行方式 | 応募方式・自動移行方式 |
ワールドプレゼントの名称が変更|Vポイント
ワールドプレゼントの名称がVポイントに変更されます。
名称がシンプルなり、わかりやすくなりました。
ワールドプレゼント(Vポイント)の種類の名称が変更|ANAマイル移行可能ポイント
ポイント種類の名称が変更になります。
リニューアル前は、クレジットカード利用で貯まるポイントはワールドプレゼントの中でも「獲得ポイント」という名称でしたが、リニューアル後はVポイントの「ANAマイル移行可能ポイント」に変更になります。
優遇レート(1ポイント=10マイル)でANAマイルに移行可能な「獲得ポイント」は、名称が抽象的で曖昧だったため「ANAマイル移行可能ポイント」というわかりやすい名称に変更になります。
ポイント付与単位とポイント価値が変更
2020年5月までは、月単位のクレジット利用合計金額1,000円につき1ポイント付与されていましたが、リニューアル後は200円につきに1ポイント付与されます。
この変更によりポイント価値も変更となり、リニューアル前は1ポイント=5円相当でしたが、リニューアル後は1ポイント=1円相当となります。
ポイント付与単位の変更は若干の改良
ポイント付与単位が、月単位のクレジット利用合計金額1,000円ごとに1ポイント付与から、200円ごとに1ポイント付与されることで若干の改良があります。
例えば、月額利用料金の合計が900円だった場合、リニューアル前は1,000円ごとに1ポイント付与されていたため900円だとポイント付与がありませんでした。
しかし、リニューアル後は200円ごとにポイント付与されるため、900円利用でも4ポイント付与されます。
このように、ポイント付与の単位が小さくなったことでポイント付与率が若干(最大4ポイント)ですが改善になっています。
ANAマイル交換コース名とマイル交換レートの変更
三井住友ANAカードの種類別の移行コースは以下のように変更になります。
ANAゴールドカードの移行コース
現行 | リニューアル後 | |
コース名 | 10マイルコース | 2倍コース |
---|---|---|
交換レート | 1ポイント=10マイル | 1ポイント=2マイル |
移行手数料 | 無料 | 無料 |
ANAプラチナ・プレミアムカードの移行コース
現行 | リニューアル後 | |
コース名 | 15マイルコース | 3倍コース |
---|---|---|
交換レート | 1ポイント=15マイル | 1ポイント=3マイル |
移行手数料 | 無料 | 無料 |
ANA一般カードの移行コース(手数料なし)
現行 | リニューアル後 | |
コース名 | 5マイルコース | 通常コース |
---|---|---|
交換レート | 1ポイント=5マイル | 1ポイント=1マイル |
移行手数料 | 無料 | 無料 |
ANA一般カードの移行コース(手数料あり)
現行 | リニューアル後 | |
コース名 | 10マイルコース | 2倍コース |
---|---|---|
交換レート | 1ポイント=10マイル | 1ポイント=2マイル |
移行手数料(税込) | 6,600円/年度ごと(4/1~翌年3/31) | 6,600円/年度ごと(4/1~翌年3/31) |
ANAゴールドカードのANAマイル交換例|リニューアル前後でマイル交換率は変更なし
ANAゴールドカードの「ANAマイル移行可能ポイント」1,000円あたりのANAマイル交換率の例を記載しました。

三井住友ANAゴールドカードで「ANAマイル移行可能ポイント」をANAマイルに交換した場合の例
結果的に、リニューアル前とリニューアル後では1,000円利用あたりのANAマイル還元率は変更ありません。
ワールドプレゼントポイント(Vポイント)のリニューアル伴うポイント交換の停止
ワールドプレゼントポイント(Vポイント)のリニューアルに伴い下記の期間は、ポイント交換ができませんのでご注意ください。
- 2020年5月16日(土)~5月31日(日)
ワールドプレゼントポイント(Vポイント)の移行方法
ワールドプレゼントポイント(Vポイント)の価値が、現状の1ポイント=5円相当から1ポイント=1円相当に変更となるため、5月末時点で所有しているワールドプレゼント(Vポイント)のポイント残高は、リニューアル後のポイントへ自動で移行されます。
- 現在の1ポイントにつき、リニューアル後のポイント5ポイントで換算し、有効期限はそのまま引き継がれます。